渡邊建築工房 株式会社

島根県大田市の建築設計事務所

建築家展

週末に開催されていたArchitects Studio Japan主催の第33回「建築家展」を見学させてもらいました。

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県内だけでなく、鳥取、岡山、広島からも建築家の参加があり、沢山の模型や図面、写真がパネルでズラッと展示してありました。リノベに強い方やデザインに優れている方、様々な建築家さんがいて、会場を見て回るだけで面白い、、勉強になる、、、と終始わくわくしながら楽しませてもらいました。

 

その中で、今後建物の性能もきちんと考えていかないといけない!とデザインだけでなく性能と向き合う姿勢を見せている方もおられ、とてもいいことだなぁと感じました。

 

全国的に活躍する建築家さんのなかでも、建物性能を十分に検討して設計に活かしている方が増えてきています。高性能化することでそういった方々のやりたいことができなくなることはほとんどないと思います。(イニシャルのコストアップは生じますが、トータルで考えるとお得)むしろ、高性能化することでエアコンの数も少なくてすみますし、生活空間の質も上がるはずです。

高断熱高気密が当たり前になるまでは設計者や工務店がしっかり理解して建主に説明していくことが重要なのですが、まだまだ県内建築業界はそのあたり弱いように感じています。

お隣の鳥取県では「NE-ST」とっとり健康省エネ住宅という制度を作り、鳥取独自に作った基準に沿った住宅には手厚い補助をしていますし、県が主導してそのあたりの技術指導、見学会を開催してボトムアップに動いているようです。うらやましい。

残念ながら島根にこれに準ずる制度は今のところありませんが、後押しがなくてもこつこつと頑張っていくしかないですね。