なぜエアコンか、、、1
省エネ住宅を考える際に、基本的なスタンスとしてエアコンが一台で空調できる住宅を設計します。
夏用、冬用と分けて二台設置することがありますが稼働させるのは一台。
どうしてエアコンなのか?
ファンヒーターやストーブのほうがあったかくていいじゃないか。なんならコタツが好きなんだけど。エアコンは電気代がかかるし、夏は寒いし、全然効かないし、、、そんな声をたくさん聞きます。
まず、エアコンは省エネです。
エアコンには「ヒートポンプ」が備えられていて、少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集め、大きな熱エネルギーとして利用することができます。これは冷蔵庫や洗濯機にもついています。
このヒートポンプが優れもので、少ない電気エネルギーで部屋を暖めたり冷やしたりすることができるのです。
ざくっと簡単にすると、電線から1のエネルギーをもらい、3にして室内を暖めるイメージです。(ざくっとしすぎたかもしれません)
他の暖房機はヒートポンプがついていないので1のエネルギーをもらい、1で暖めるといった感じです。
ドライヤーをずっと使うと電気代が高くなるイメージがあると思いますが、ヒートポンプのついていない電気ヒーター系はドライヤーを使ってるイメージです。こたつも同様。
効率よく電気のエネルギーを熱エネルギーに変換できるエアコンは優れものなのです!家電屋さんにいってもTV、掃除機等はデザインの秀逸な海外メーカーがありますが、エアコンは国産メーカーだらけ。日本が誇る素晴らしい技術の一つですね。
なるほど、省エネだからエアコンは効かないんだ!!!という意見が出てきそうですが、残念ながらそれは違います。エアコンは悪者ではないのです。悪いのは性能の低い家、、、
実は、エアコンに活躍してもらうためには建物の性能が大きく関わってきます。
それは、また次回に。