内窓
開口部の改修において予算の都合や、建物を壊したくない場合には「内窓」の設置を検討します。
各サッシメーカーから内窓が出ています。
ykkapはプラマードu
lixilはインプラス
三協アルミはプラメイク
ウッドワンからは木製内窓のmoku
カタログを眺めていると、プラマードuの中に、「Low-E複層、ガス入、樹脂スペーサー」との表記が!
数年前はアルミスペーサーしかなく、樹脂スペーサーは選択できませんでした。
樹脂窓のAPW330でもオプション扱いで、図面に表記してないとアルミスペーサーにされます。大した金額の違いじゃないので、標準で樹脂スペーサーにして欲しいくらいなのですが。
しかし、内窓にそもそもなかった選択肢が増えるのは良いことだと思います。
(プラマードuカタログより)
ガラスとガラスの間にあるスペーサーがアルミ製なのか樹脂製なのかで窓の断熱性能に変化が出ます。当然、樹脂スペーサーの方が性能が高いので樹脂スペーサーを選んだ方がいいですね。カタログにはわざわざアルミに変更できます!と書いてありましたが、わざわざ変えることにメリットがあるのか?
また、Low-E金属膜を外側か内側かでも遮熱用と断熱用というタイプに分かれます。
(プラマードuカタログより)
遮熱用は日射取得率が低く、断熱用は高いです。敷地によって日の当たり方も違いますので一概には言えませんが、冬太陽がガンガン当たるような南面は断熱タイプで日射を取り入れたいですし、そのほかはしっかり遮熱したいですね。夏はちゃんと簾をかけれる方は良いですが、簾をかけるのが面倒だ!という方は全部遮熱タイプという選択もありかもしれません。
建築のプロではないお客さんに判断を任せるのは酷なので、きちんと判断できる人、しっかりアドバイスできる人が増えればいいなと思います。
リノベーション時に、既存サッシと新規内窓の間にブラインドを入れる「中間層ブラインド」を取り入れてみました。
日射遮蔽はサッシの外側で行う方が効率が良いので、一般的な室内側にブラインドではなく、内窓の外側(サッシとサッシの間)にブラインドを取り付けて少しでも遮蔽力を上げようと取り入れました。外側のサッシの外側(つまり外)で日射遮蔽を行うのが一番なのですが、できない場合にはこんなことも考えます。
かなり重要な日射遮蔽。方法も一つではないので設計者なりの工夫があって面白いところです。